朝来市の北端に位置する高田は、その昔山陰街道の宿場町として栄え、今もそのたたずまいを街並みに残す集落です。現在は133世帯に379人が暮らしています。
この高田のお地蔵さんは、但馬地蔵巡礼六十六か所の四十七番目の札所になっていて、そのご詠歌に「ゆくさきの いしも たかたの 地蔵尊たのむ みちすじ ふみちがいすな」とうたわれ、その参道には、六十六体のお地蔵さんが祀られていました。数多くの方々がこの参道を歩き、その地蔵さんに道案内をされて「奥山のお地蔵さん」参りをしたと思われます。
南但ごみ処理施設の建設に伴い、奥山地蔵堂と日切地蔵堂の移転が決定され「奥山のお地蔵さん」「日切のお地蔵さん」それぞれ七体の地蔵さんとともに、参道の六十六体のお地蔵さんが、新しく「向山地蔵堂」として円山川左岸の高田を見守る地に建立されて、毎日多くの人たちが立ち寄れる地蔵堂となっています。 高田のお地蔵さんの新しい歴史が始まりました。是非一度、高田の「向山地蔵堂」へ足をお運び下さい。